ビックリグミ!
美味しそうに大きく実りました。
これはダイオウグミ。別名ビックリグミ。
グミの仲間でもとっても実の大きい種類。
あまり実をつけない種類だそうで、毎年5個くらいしか生らないのですが、ことしはなぜか20個くらい生りました。
独特の渋みがほんの少しありますが、完熟するとトロッとした果実で甘くて美味しいのです。
この木も6年前くらいに購入した当初は50~60センチくらいの苗でしたが、今年はもう3mを越えています。
子供の頃、ご近所でグミの木(これは普通の大きさの実でしたが)を持っている方がいて、今頃になると近所の子供たちがみんなで寄ってたかって食べに行きました。
その家の生垣になっていたのですが、なにせ昔のことで、その家の人には無断で進入して、子供たち5~6人が誘い合わせて食べに行きます。
子供たちが大勢集まれば、もうわいわいガヤガヤしていたはずなので、家の人もきっと知っていたのでしょうが、一度も誰も出てきませんでした。
今から思うと子供たちの一年に一度の待ちに待った楽しい行事だということで、楽しい気分に水をささないように、おうちの中からこっそりとのぞいていた気がします。
何年もみんなでかよったのですから、家の方はぜったいに分かっていたはず・・・。
そう考えるとなんだか原風景に触れる思いがして、心の中がじんわりとあたたかくなります。
そんな思い出の、忘れられないグミ。
お庭のある今のおうちに移って、植木屋さんでグミの苗木を見たときに迷いはありませんでした。
口に含むと、例のほんのりと渋くて甘酸っぱい味がします。
なつかしい思い出の味です。